三代目❤️夢小説(臣隆編fourth)夏愛28
臣の足の間に入り、隆二が寝転がった。
臣は缶ビールを飲み、太ももに隆二の体温と重みを感じながら花火を見ている。
ドン!ドン!ドドーン‼︎
「おー…乱れ打ち、もうフィナーレかな?」
返事はない。
「寝てんのか?」
片手で隆二の長い前髪を持ち上げて、
顔を覗き込む。
目を閉じて口が半開きになっている。
寝息は聞こえないが、どうやら意識はなさそうだ。
「自分こそ、花火見に来たんじゃねーのかよ」
ドン!!!!
夜空いっぱいに大輪の花が咲き、枝垂れ柳のようにゆっくり尾を引いて光の塊が落ちていった。
「ラストかな?」
辺りが暗闇に包まれた。
少し離れた川沿いの遊歩道にある電灯で、顔の認識くらいはできる。
臣は動かない隆二を見てチューっと音を立てて口を尖らせ拗ねたような顔をした。
すぐにiPhoneを取り出し、ニヤッと笑って操作し始めた。
数分後、隆二が目を開けて見上げると、臣がiPhoneにキスをしているのが目に入った。
「何してんの?天狗ちゃん」
「あ!見たな‼︎急に起きんなよ」
臣が照れくさそうにしている。
「なに照れてんの?iPhoneよこせ!」
隆二が臣のiPhoneを取り上げた。
「あ!こらっ!返せっ💦」
「浮気相手の画像とかだったら承知しねぇから…」
取り上げたiPhoneを見ると、画面いっぱいにウサギの耳をつけた隆二の顔が現れた。
「…なにこれ?」
「可愛いだろ?SNOWってアプリで加工したんだ」
「マジで?さっきこの画像にチューしてたのかよ?」
「わりぃか?」
「引くわ〜、マジか?」
「お前が拒否るからだろ?仕方ないからこれで我慢してんだ!返せ‼︎」
臣がiPhoneをひったくった。
「人のiPhone勝手に見んな…」
隆二は臣と向かい合った。
「なぁ?」
隆二から顔を近づけてくる。
「…なに?その気になった?」
臣は静かにiPhoneを置いた。
つづく
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2018.09.04 00:50
2018.09.04 00:42
2018.09.04 00:39