三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 30』
中途半端に羽織っていたバスローブを放り投げ、全裸のまま隆二から離れた。
「愛してるから、ちょっと待ってて」
「……」
返事がないから、ゴメンねのキスをした。
チュッ…
膝立ちのまま広いベッドの上を移動して、脇に置いてあった俺のバッグに手を伸ばした。
ガサゴソ…
あれ?
確か、底に入れといたはず…
あ、あった!
外のパッケージを剥がしてたら手が滑って、床に転がしてしまった。
俺、なんかカッコ悪っ…
待ちぼうけくらって、ベッドに仰向けに寝転がってる隆二の顔…
恐ろしくて、見れない。
そのうちになんか言ってくるだろな。
ベッドから降りて、床に落ちたローションを拾ったら、
案の定低い声が飛んできた。
「いつまで待たせんだ」
仕方ねェだろ。
Hの準備をする間もなく、サウナで逆上せて爆睡してたんだからさ。
いつもの俺なら、
「るせー!大人しく余韻に浸って待ってろ」って言う。
きっと、そう言う。
でも、フィンランドの夜は違う。
そんな冷たい言葉は返さないんだ。
何故って?
相手は心にヒビが入ったままの、大切な人だから。
「悪かった」
「でも、これがないと、いつも痛い思いすんだろ?」
「……」
ベッドに乗っかりまた膝歩きして、隆二の所まで戻ってきた。
ローションの瓶を見せて、ニカッと笑って言った。
「な!」
「デカいからな、臣…」
最高のお褒めの言葉、アザっす!
「じゃあ隆二くん、足広げて下さ〜い」
つづく
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2021.01.21 03:11
2021.01.21 02:13
2021.01.21 01:32