三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 31』
「やっぱ、痛いのやだ…」
そう呟いてから上半身だけ起こして、俺の首根っこにしがみついてきた。
この期に及んで…
めちゃくちゃ俺を困らせる、イケナイ天使だ。
しばらく無言で座ったまま抱き合った。
こういう“間”があるとすぐに、萎えちゃうんだよな。
お互いに。
ローションをシーツの上に転がして、さらに強く抱きしめた。
無理強いはしたくない。
「じゃあさ」
「このまま寝っ転がって、オーロラ出るの待とうか…」
「ん〜…」
YES?NO?
どっちの“ん〜”だ?
「痛いのヤだけど…ミーのマグカップ買ってくれたら、いいよ」
思考停止…
ミーって何でしたっけ?
「臣、聞いてる?」
「あの、ミーってどこの野良猫だっけ?」
「野良じゃねぇ…」
「ムーミンに出てくるキャラだよ。スーパーで売ってたろ?フィンランドの土産」
あー!
ムーミンのミーね!
なんでそんな可愛いもの欲しがるんだろ?
「ミーのマグね!自分用にか?」
「健ちゃんにあげんの!色々世話になったろ」
ちょっとプンスカしてる。
あ、そうね!健ちゃんにね!
喜ぶかなぁ?
健二郎くんがミーのマグカップでホットミルク飲んでるとこ、想像できない。
そこ。
別にホットミルクでなくてもいいんだけど。
思考が思いっきり脱線してるよな、俺。
「いいよ。何個でも買ってやる」
「一個で充分だよ」
「そだな…」
「じゃあ、いいよ」
隆二は俺から離れて四つん這いになり、足を開いた。
「ほぐして」
おっと!またいきなりですか?
萎えてる暇なんてねーじゃん。
体内の水分が一気に沸点まで上がった気がした。
つづく
次回はR18指定で、pixiv限定公開になります。
ストーリーは性描写がありますので、18歳未満の方はご遠慮下さい。
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2コメント
2021.01.22 04:11
2021.01.22 02:22