三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 24』
ガラスイグルーにも小さなサウナが完備されている。
2人で向きあって入って、膝が当たる位の大きさだ。
シャワーはひとつでバスタブはない。
タオル一枚持ってシャワールームの扉を開け、振り返って隆二に言った。
「二人で洗いっこしよっか?」
「いいよ、臣、先にどーぞ」
「…」
”洗いっこ”だって…どの口が言った?
俺様が言ったんだ。
しかも、目一杯可愛らしくはにかんで…
なのに、またスカされた。
素っ裸になってシャワーはお湯でなくて、冷水を出した。
顔から火が出るくらい恥ずいこと言ったから、まずはそこを冷やそう。
「ちめたい💦」
氷水のように冷たい。
風邪ひくわ…マジで。
今度は熱いくらいの湯にして、サッと全身を洗った。
キュッ…
シャワーを止めて腰にタオルを巻き、サウナに入った。
「あいたよ」って声かければ良かったかな?
高温サウナの木のイスに腰掛けてすぐに、シャワールームに隆二が入ってきた。
俺がたてた湯気で全身がよく見えない。
見えないけど、その恵まれたスタイルの良さは、影だけでもよくわかる。
髪から順にゆっくり全身を洗って、少しうつむき加減でシャワーを止めた。
その横顔、なんて表現したらいいんだろう。
早くお前の”心のヒビ”を埋めたいのに…
「焦らすなよ」
あ、こっち向いた。
嘘、今の聞こえた?
入ってくるかな?
腰にタオルを巻いて…
そのタオル、すぐに俺の手で剥がすから、
つけなくてもいいのに…
こっちに向かってきた。
サウナルームのドアを開けた。
「臣…」
「うわ💦あっちぃ!!!ちょっとタイム💦逆上せた!」
いつの間にか汗だくになってて、頭がクラクラする。
サウナから出て冷水を浴び、立ちっぱの隆二を置いたままシャワールームから出て、ベッドに突っ伏した。
…何やってんだ?俺。
滑稽すぎるだろ。
つづく
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