三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 ⑭』
北極圏の町・ロヴァニエミ。
サンタクロース村も近い北欧最大級の「全て雪でできたホテル」
アークティックスノーホテルに着いた。
ホテルの周辺は一面の銀世界だ。
白に光が反射して、幻想的な風景が広がっている。
流石にラップランドまで来ると気温もグンと低くなる。
運が良ければオーロラが見えるかも。
いや、俺まだ寝足りないから、オーロラ待てないかもな。
明後日は更に北上して、オーロラの町に行くんだ。
焦らなくてもいい。
完全防寒のツレは、わずかに外に出てる頬を紅潮させて、完全に舞い上がってる。
「臣!臣!見てよ!犬ゾリだ!あっちにはトナカイがいるよ!」
まるで少年…
俺の目の前に立って顔を近づけてきた。
「ねぇ、サンタどこ?いねぇよ!」
だから、その子供みたいなキラキラした目で見んな。
髭面だっつーのに、どんだけ可愛いんだよ。
「ねぇ!聞いてる?」
「焦んなって。サンタは明日会えるから、先にチェックインしよ」
「トナカイも?」
「明日な」
「わかった、寒いね!早く入ろう」
フロントがあるロビーはとても温かい。
チェックインしてから荷物を預けて、
カフェでホットドリンクを注文した。
「夕食食べたら先にシャワー済ませて、ああ、あとトイレもな」
「うん」
「あの扉の向こうにアイスバーがあって、そこから雪と氷でできた部屋に入るんだ」
「寝る前に一杯やってから寝よう」
「アレだよね、氷のベッドで寝るんだっけ?」
「寝袋に入ってな」
「一人一つの寝袋だろ?」
「だろうな」
「じゃあ今夜は我慢の夜だね。臣、ご愁傷様」
「そうだな。今夜は交われない」
せめて暖め合って眠りたいんだけど…
つづく
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2021.01.05 05:02
2021.01.05 02:19
2021.01.04 23:59