三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 ⑪』

俺を睨んだままゴクゴクとワインを飲んで、プイッと前を向いた。



構って欲しいのに構ってもらえない時、
コイツはやたら饒舌になる。



そうやって俺に甘えてるんだ。



「隆二ぃ…」



「気安く呼ぶな、今市さんって言え!」



奴の頭のてっぺんを片手でガッ…て持って、こっちを向かせた。



「眠ってごめん」



「お詫びにチューさせて」



ぺちっ!



おでこを軽く平手打ちされた。



ホントに軽く…だ。



「全部食ってからにしろ。すいませーん!ワインお代わり下さーい!」



「かしこまりました」



「なんか軽くつまめる物あります?」



フライトアテンダントが差し出したメニューに顔を埋めている。



まだ食う気かよ…



膝に掛けてあった毛布を隆二の方に引っ張って広げ、
中で奴の太腿を触った。



ペシっ‼︎



また優しい平手打ちが飛んできた。



いい様に軽くあしらわれているのは俺の方だ。



あー…



笑うしかない。



つづく

⚠現在羽田発ヘルシンキ行きの直行便はJAL他の航空会社でANAの運航はありません。
ファーストクラス「THE suite」はANAの個室型シート。
どうしてもこの個室が使いたくて作中に登場しますが、あくまで妄想の世界で事実とは異なります。
羽田発17:40ヘルシンキ着が翌朝の10:10。
時差があるので、フライト時間は約9時間半です。
羽田を昼に経つ便も実際はありません。
ANAを使って乗り継いで行くと、ヘルシンキまでなんと最短で22時間もかかるんですね!
余談でした。


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