三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 ⑨』
羽田を離陸してヘルシンキまで、9時間半のフライトだ。
ANA国際線ファーストクラス「THE Suite 」
ドア付きの個室型だが、隣接するシートを繋ぐと二人だけの特別な空間になる。
かといって、まさか機内で交わるワケにもいかないから、そこは我慢だ。
ラウンジのキスでもう爆発寸前…
俺はいつでも”フライトOK”だけど、
ケモノじゃないんだから、落ち着け!広臣。
まずは機内の美味い料理と酒で機嫌を直してもらって…
隣に座る隆二は…
お!?
あの表情。
個室って知って戸惑ってる。
いつも上向いてる口角が気持ち下がってて、
眉間に軽いシワ…
駄目だ。
堪んねぇな、その顔。
あの薄いシャツ、すぐにでも引っ剥がしたい。
アイツの写真集のお気に入りページ、iPhoneに入れてたよな。
あの半裸見て、一旦落ち着こう。
アホか!余計に着火するわ…
何も言わずに隆二の手を握る。
そっちじゃなくて、恋人繋ぎしろ。
そうそう、こっちの方が安心するだろ?
もう離さないって言ったろ。
向こうに着くまで、ずっとこのままだ。
今すぐ抱きたい。
お前をここで…
永遠に変わることのない、空に抱(いだ)かれて…
雲の上でひとつになりたい。
つづく
今年一年、拙いストーリーにお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
まだまだコロナ禍で油断できない、そして色んな我慢を強いられる毎日が続きますが、
来年は皆様にとって、より良き一年でありますように、心からお祈り申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
8コメント
2020.12.31 09:05
2020.12.31 08:55
2020.12.31 07:57