三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 ⑧』
静寂の空間に響く愛の音色…
「どう?心まで満たされたろ」
ほんと…
なんでもお見通しなんだね、臣は。
「唇にはさ、触れてないから」
「なんのこと?」
「例のあの、新曲のさ」
「わかったんだ」
「…俺が妬いてるって」
「だからってさぁ。ドタキャンは泣くぞ」
「…ごめん」
「あ、そうだ!臣に旅費返さなきゃ…」
「後でいいよ」
「…機内に入ってからでいい」
「へ?」
「行くぞ、フィンランド」
「1時間後にフライトだ」
「はー!?…えっ?マジで?俺、名古屋から帰ったばっかで、着替え持ってねぇし…」
「現地で調達すりゃ済むこった」
「なんでそんな急なの?」
「るせー!ドタキャンして悪かったって思ってんなら、大人しく言うこと聞け!も1回…ん」
臣が口を尖らせて、また迫ってくる。
「ちょ💦フライトまでずっとここでチューしてるつもりか?」
「イケナイ?ん…」
「横暴かよ💦」
「ロマンチストの間違いだろ。言い直せ」
「ん…」
そこ塞がれてちゃ、言い直せないだろ。
夏に買ったあの天狗ちゃんのお面、持ってくりゃ良かったな。
つづく
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2020.12.30 05:05
2020.12.30 03:12