夢小説♡臣隆特別編 「天空の戯れ」③
「あ…リアルニャンちゅうみっけ…」
俺、無意識で口角上げたのかな?
満更でもないって顔して…?
臣の唇を包み込んで、ワインを流し込んだ。
「こく…うめぇ」
「だろ?最高級品だ。よく味わえ」
「それで、誰が浮気したって?」
「もういいよ、それ…」
「んだよ!せっかく乗っかってやったのに」
「それよりさぁ…」
「今の口移し、見られてねぇかな」
「天空の楽園で、他人のこと気にしてる奴がいるかよ」
辺りをぐるっと見渡してみた。
さっき、臣の流し目に総崩れしていた淑女達も、
それぞれのパートナーとお楽しみ中だ。
天空の楽園なんだ。
今を楽しもう。
「臣、泳ぐ?」
「そだな」
臣はヒョウ柄のガウンを脱ぎ捨てた。
「臣もっこ…」
「まだ言うか!泣かすぞ」
臣は俺の手を取り、
天空のプールに引きずり込んだ。
ザバーン‼︎
「わっ…ぷ‼︎急にびっくりすんだろ💦」
「水も滴る色男、ついてきな」
プールの端、
下界が見渡せる場所まで泳いだ。
「スゲェ‼︎街が一望できるね!」
「スカーレットの撮影ん時は、スタッフも居たし…」
「ゆっくりできなかったもんな」
「また来れて良かったね」
水の中、臣が後ろから俺を包み込んだ。
荒々しくプールに引きずり込んだかと思えば、
この優しさだ。
「素直なお前って…」
「ん?」
「可愛い」
うなじにキスの雨が降ってきた。
to be continued…
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