『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生⑳)

「えっと…帰る時間ってこと?乃愛の門限…」




「違うよ」




「あの人が帰ってくるの」




「誰?」




「隆二さんが愛してやまない人」




「それって…」




突然、湖面が波打ち、ボートが大きく傾いた。




「うわっ‼️…乃愛、転覆するぞ!」




「もう、おしまい」




「またね!るーたん」




乃愛の言葉と同時に大きな波を受けて、ボートがひっくり返った。




乃愛を庇うように抱き寄せ、湖に落ちる覚悟を決めて大きく息を吸い込んだ時、
鼻腔からジョーマローンの香りが一気に入ってきた。




「うわっ‼️この香りって…」




「Chu…」




キスの音がして目を開けると、臣の顔がアップになった。




「…おみ!?」




「ただいま」




「…また夢見てたのか?」





つづく

0コメント

  • 1000 / 1000