『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生21)
飛び起きて腕の中を見ると、隣で寝ていたはずの乃愛を両手でしっかり抱いていた。
乃愛はいきなり大きな瞳をパチッと開いた。
「乃愛、起こしちゃったね…」
「るーたん、離して!」
「…は、はい💦」
フリフリピンクのパジャマ姿の乃愛は俺の手から離れ、ベッドの上に体育座りした。
眉間にしわを寄せて、みるみる不機嫌な顔になった。
「おみたん!」
「ん?なに」
「乃愛はね!今ママがいなくてとっても寂しいの!」
「知ってるよ」
「どして邪魔するの?」
「乃愛!乃愛待って💦」
俺が2人の間に入ろうとすると、臣の手がそれを制した。
「お前は黙ってろ」
「これは乃愛と俺の話だ」
「は!?」
「乃愛は突然ママを失って、いま悲しみでいっぱいなんだよ!それに追い討ちかけるようなこと言うな…」
「Shut Up!!」
臣が俺を羽交い締めにした。
「もがっ…💦」
大きな手で口を塞がれた。
「おし!乃愛、いいぞ」
「なんでも言ってみな」
つづく
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2020.03.19 22:30
2020.03.19 11:50