『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(最愛39)
「今回もうまくいくような気がします」
「ん?何の話?」
「きっと、お二人に似た可愛いbabyを授かると思います」
「そうなるとまた忙しくなるね」
「そのことなんですけど…」
「ん?」
「よろしかったらベビーシッター派遣しましょうか?」
「えーと、それは理愛の知り合い?」
「ええ。最近地球に来たばかりの若い子です」
「理愛が社長になって異星人雇って、ベビーシッターの派遣会社でも作るつもり?」
「とんでもない 笑」
「私と同じ種族の子で、純粋で人を疑うことを知らないので、出来れば安心して働ける家庭がいいかと」
「そりゃ助かるけど」
「…てか、まだ子供ができるかどうかも判らないのに」
「そうですね。この話はまた」
「ん、考えとくね」
臣は理愛が買ってきた缶コーヒーを旨そうに飲み干した。
「でもさぁ。俺ん家に若い女性が出入りするところパパラッチでもされたら面倒じゃない?」
「え?」
理愛が珍しく怪訝そうな表情になった。
「ん?俺なんか変なこと言ったか?」
「違いますよ」
「なにが?」
「確かによく女の子に間違えられてますが…」
「二十歳(はたち)の男の子です」
「あー❗そうなんだ!それだったら問題ないか」
「よく気が利くので、お役に立てると思います」
「女の子みたいな二十歳の若者な 笑」
「隆二は何て言うかな?」
アンパンマン号は見えなくなっている。
「うちへ遊びに来ると、いつも乃愛と一緒に三代目のMV見てはしゃいでます」
「そうなんだ!嬉しいね」
「面接がてら今度会わせてよ」
「まだ生まれてもないのに?」
「ホントだ!俺も変だね 笑」
「ふふ…」
ベンチに並んで微笑みあっている二人を物陰から見て、女はみるみる鬼のような形相になった。
「なんなの?あの銀髪の女…」
「岩田さんの嫁のくせに、広臣に馴れ馴れしくして…」
「許せない!」
つづく
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2019.09.02 12:38
2019.09.02 08:05
2019.08.30 07:51