『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(岩田家と外食①)
剛典達は名古屋ドームを出発して一旦実家に戻り両親を食事に誘ったが、たまには親子水入らずで…と、剛典の父が行きつけのレストランを予約していた。
「私たちは帰りに鰻でも買ってきてくれ」
そう言って両親は笑顔で送り出した。
親子水入らずといっても、今日は隆臣を預かっている。
剛典は理太を前に抱え、乃愛の手を引く。
隆臣は理愛にベッタリだ。
「あーちゃん、どこ行くの?」
「美味しいもの食べに行こうね。隆臣くんは何が食べたい?」
「たぁくん、ハンバーグとね」
「エビふりゃいがいい✋」
「じゃあ、飛びっきり美味しいの食べようね」
「はぁい✋」
「やっぱ隆臣くんは理愛になついてるね」
剛典の言葉を聞いていた乃愛が、隣を歩くスーツ姿の隆臣を繁々と見ている。
「たぁくん、乃愛のママのことしゅき?」
「一番しゅきよ🎵」
「えー⁉️じゃあね、るーたんや臣たんはママのちゅぎなの?」
「るーたんって、たぁくんのパーパよね?」
「そーよ!乃愛のだーいしゅきな人よ」
「じゅあ、おみたんはたぁくんのおとーしゃんね?」
「そーよ🎵るーたんのダーリンね」
「たぁくんはパーパしゅきよ」
「何番にしゅき?」
「一番よ」
「えー!そしたら臣たんは何番?」
「おとーしゃんは一番よ🙋」
「アンパンマンは何番?」
「パンマンはねぇ、一番でちよ✋」
「一番が4人もいるの?」
「しょーなのよ」
「じゃあね、一番の中で誰が一番しゅき?」
「一番の一番はねぇ」
隆臣が理愛を見上げた。
「言わなぁい」
「えー‼️たぁくんズルい」
「ダメなのよ、エーンしゅるから」
「なにが?一番好きなの言ったらるーたんが泣くってこと?」
「教えなぁい」
「たぁくん教えて!」
「やん😡」
「たぁくんのイジワル😡」
「こらこら💦ケンカしないの、ほら❗レストラン着いたよ💦」
理愛は何も語らず、聖母のような微笑みを浮かべている。
乃愛がポツンと呟いた。
「そんなにママがいーなら、乃愛ん家の子供になればいーのに」
つづく
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2019.06.25 08:31
2019.06.25 08:22
2019.06.25 02:15