レンタ彼氏『OMI32』
「一人で眠れるか?」
彼が私の頭を撫でて尋ねた。
「もう、帰っちゃうの?」
「泊まるって言ったろ?」
「俺ソファーにいるから、安心して寝な」
エクボを見せて立ち上がった彼の手を掴んだ。
「やだ」
「ん?そばにいてほしい?」
「…ん」
「わかった」
彼がベッドの中に入ってきた。
そのまま私の体を引き寄せた。
Tシャツから伝わる彼の体温が、悲しいほど温かい。
「髪…生乾き」
「いいの」
「臣くん、ずっとこうしていて」
朝なんて来なくてもいい…
ずっとこうしていたい。
to be continued…
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