三代目❤夢小説 『NAOTO編62』
「…シャワーしてくるね」
まりあは直人と顔を合わせないようにしてバスルームに向かった。
バスローブ姿の直人は、まりあの様子がおかしいことに気づき、その手をとった。
「震えてる…どうしたの?」
「なんでもない…」
「…俺が怖い?」
「怖くなんか…」
立ったままでまりあを抱き寄せた。
「なおちゃん…」
「ほら、こんなに震えてる…」
ボディソープの香りがする。
「いい匂い…」
「なおちゃん、これ以上優しくしないで…」
言葉とは裏腹に、まりあは直人の胸に顔を埋めた。
「逆じゃない?」
「え?」
「優しくしてって、カラダがそうサインを送ってる」
「…まりあ」
直人から口づけをした。
「ん…」
小さく震えるまりあを労るようなキスは、深く激しくなっていく。
「はぁ…」
まりあは腰から崩れるようにベッドに横たわり、直人が上に重なった。
「なおちゃん、ダメ…止まんなくなる」
「まりあ…」
直人はベッドに両手をつき、まりあの首筋にキスをした。
「ん…ダメ」
「離れられなくなるから…」
両手を絡め、強く握りしめた。
「別れが辛くなるから…」
「…アイツより、俺との別れを選ぶの?」
「……」
「なおちゃんの方がいいって、目がそう訴えてるよ」
「あの人が知ったら…なにされるかわからない」
「怖い?」
「なおちゃんにもしものことがあったら、私…」
「…心配ないよ」
「君も、俺自身も守るから…」
「…欲しい」
つづく
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2019.01.31 10:20
2019.01.31 10:00
2019.01.31 06:43