『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい⑥三代目妄想劇場 特別編
TV局の関係者が臣達のマンションを後にしようとした時、健二郎が声をかけた。
健二郎「おつかいっていつ撮るんすか?」
D「次の火曜日に予定しています」
健二郎「昼からっすよね?」
P「そうですね。最近気温も下がってきたので、出来るだけ暖かい日中にロケしようと思ってます」
健二郎「間に合いそうやな」
ELLY「え?健ちゃんまさか」
健二郎「スタッフの人数って上限あるんすか?」
D「当日は総力戦ですが、安全に撮影を進める為にはそれこそ猫の手も借りたいほどで」
健二郎「俺、変装してスタッフに混じってもいいっすかね?」
P「もちろん大歓迎です」
ELLY「俺もお願いします」
直己「俺は流石にバレるだろうな」
健二郎「バレたらバレた時のことでいいんちゃいますか?」
直己「それもそうだな。よし、それじゃ3人で潜り込むか」
D「うわ…ワクワクしてきましたね」
全員が揃って臣達がいるバスルームに視線を送った。
プロデューサー達を見送ったあと、リビングに買い出ししてきた惣菜を並べて健二郎が声をかけた。
健二郎「先に始めてよか?直己さん、まずビールっすよね。」
直己「ああ、さんきゅ♫これチンしようか?」
ELLY「直己さん俺やるから座ってってね」
直己「俺にも手伝わせろ 笑」
健二郎「ELLYは?」
ELLY「俺、CBスペシャルカクテル作る♫」
3人でキッチンに立ち夕食の準備を始めた。
健二郎「丸く収まって良かったっすね」
直己「ああ、全部俺が悪い」
ELLY「たぁ坊に可愛くおねだりされて、落ちないメンバーはいないっすよ」
健二郎「俺らトイレ行ってた時ですよね?たっくん何ておねだりしたんすか?」
直己「のっぽしゃーん、あのね!ニャーにゃがたぁくん家にしゅるよっていうのよ」
直己が可愛い声色で再現した。
ELLY「似てる 笑」
健二郎「アカン…って言えませんよね、俺、たっくんにおねだりされたら、相手がライオンでもよっしゃ!…って買うてやるかも?」
ELLY「ライオンだったら今市くんのマスコットキャラだからOKじゃない?」
健二郎「いや、流石にアカンやろ 笑」
直己「どうしても負担になるようなら、俺が引き取るよ」
健二郎「そうなったらたっくんが直己さん家に入り浸りやろね?のっぽしゃーん、ニャーにゃいるぅ?って纏わりついて」
直己「それはそれで楽しいな 笑」
ELLY「案外今市くんが真っ先に情が移ったりして」
健二郎「あり得るな」
バスルームではサッとシャワーで洗った子猫を、隆二がドライヤーで乾かしている。
「ミーミー…」
隆二「いい子だね、すぐに終わるからじっとしててね」
背中合わせにいる臣の前で、こちらもシャワーを済ませた隆臣が自分で服を着ている。
臣は子猫の方を見て隆二に話しかけた。
臣「もっと暴れるかと思ったけど、おとなしいね」
隆二「綺麗なヒョウ柄…このタイプのベンガルって高いんだよ、直己さん奮発したね」
臣「バースデープレゼントのレベルじゃないな」
隆臣「ぱんちゅはけた♫」
臣が隆臣の方を見ると、お尻の位置に窓が開いている。
臣「た…隆臣💦お父さんが手伝ってやろう」
ちらっと振り返って隆二が隆臣を見ようとした。
臣は自分の体で隆臣を隠した。
隆二「一人でパンツ履けるって言ったの誰だ?」
臣「履けたよな!隆臣」
隆臣は自分のお腹をポンポンたたいて言った。
隆臣「ぱんちゅ、おけよ♫」
隆二「そっか、よぉし乾いた!先にゲージに入れてくるね」
隆二が子猫を連れてバスルームを出た。
臣「隆臣、パンツも一回やり直し」
隆臣「あれ?ちがうの?」
臣「うん、逆さまになってるよ」
隆臣「変ね?パンマンが前でしょ?」
臣「アンパンマンは後ろだろ? 笑」
隆臣「そーなの?」
臣「お父さんの肩持って」
隆臣「むじゅかしいねぇ、ぱんちゅ」
臣「そっか?すぐにできるようになるよ、ほい!履けた」
隆臣「ありがと、とーしゃん♫」
臣「ん、どういたしまして」
隆臣「前がスースーするね」
臣「あはは…窓が開いてるからな」
隆臣「ぱんちゅに窓だって、ヘンテコね」
臣「ヘンテコだな 笑」
つづく
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2018.11.27 04:12
2018.11.27 04:08
2018.11.27 04:03