『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい⑤三代目妄想劇場 特別編
P「実は私もこのマンションの住人でして、自宅で3匹猫を飼ってます」
隆二「…え?そうなんですか」
プロデューサーは、廊下に座って子猫を撫でている隆臣の横にしゃがんだ。
P「もしよろしければ、お宅が留守の時はうちでお預かりしましょうか?」
隆二「…いやいや、今日お会いしたばかりの方にそんな負担をかけるわけには」
P「3匹も4匹も同じことですよ。条件というわけではありませんが、隆臣くんがおつかいに出演してくれるなら、それくらい容易いことです」
隆臣「おちゅかい?たぁくんがいくの?」
P「そうですよ♪隆臣くん」
隆二「…いや、それとこれとは話が」
P「飼ってみたかったんですよね、ベンガル♪この柄が野性的で攻めてる感がたまらない」
プロデューサーは目を細めて、隆臣が抱っこしている子猫の頭を人差し指で撫でた。
臣「そういえば隆二、インスタでこの子と同じ柄の子猫にいいねしてなかったっけ?」
健二郎「俺も見た!おんなじヒョウ柄やったな…今頃思い出した」
隆二「……」
直己「隆臣、ショップでこの子の前から動かなくなって、やっぱり親子だな、惹かれる物も同じなんだって嬉しくなってな」
ELLY「直己さんもインスタチェックしてたんだ‼俺も、今市くんは犬派だって思ってたから余計に印象に残っててさ」
健二郎「みんな最初から気ぃついとったんか」
隆二「…そりゃ嫌いじゃないけど」
隆臣「たぁくんいくよ♪おちゅかいでしょ?おじちゃんなにがいいの?」
P「ああ…隆臣くん今じゃないんだ💦」
隆臣「そーなの?いいよ♪たぁくんおにいちゃんだからね、へーきよ♪」
P「お?頼もしいなぁ」
臣「せっかく直己さんがプレゼントしてくれたんだ。しばらくそうさせてもらおうよ」
隆二「臣…」
隆臣「パーパ、いいでしょ?ニャーにゃもパーパがいいって」
「ミャーオ」
隆二「…ん?なんか匂うぞ」
健二郎「あ‼そうや、トイレ💦…」
えもいわれぬ匂いが漂ってきた。
隆臣「あれぇ?たぁくんプーしないよ‼でもたぁくんがくちゃい…」
隆二「…たっくん、パーパに子猫ちゃん貸して❗」
隆臣「どーぞ」
ELLY「あー❗間に合わなかったね💦たぁ坊のズボンに…」
隆二「臣!たっくん風呂に連れてきて❗俺先に子猫ちゃん連れてくから‼」
臣「わかった💦」
隆臣の後ろから両脇を抱えて立ち上がり、プロデューサーに言った。
臣「打ち合わせ中にすみません‼今日は取り込んでるので、できればまた後日に」
P「それでは隆臣くん出演OKということでよろしいですか?」
臣「わかりました、よろしくお願いします。隆二!いいだろ?」
隆二「うん、わかったょ、
あー❗子猫ちゃん待ってね💦」
バタバタと先にバスルームへ消えていった。
隆臣「おとーしゃん、たぁくんプー💨しないのに変ね?」
臣「隆臣、パーパが猫飼っていいって」
隆臣「そーなの?ニャーにゃいていいの?」
臣「おけ♪だって」
バスルームに入ると、ちょうど隆二と鉢合わせになった。
隆臣「パーパ!ありがと❤」
隆二が振り向き様に、隆臣が手を伸ばして抱きついた。
隆二「たっくん」
臣「うわ…隆臣、やったな💦」
隆二「ん?何が?……あーっ‼💦」
隆臣のズボンの汚れがそのまま隆二のパーカーに移った。
隆臣「きゃあ‼くちゃーい💦」
「ミュー…」
つづく
9コメント
2018.11.26 14:07
2018.11.26 13:52
2018.11.26 13:40