三代目❤️夢小説(臣隆編fourth)夏愛32
「映画で見たまんまだ…」
二人はまだ飽きもせずに、密着して抱き合っている。
あれから何時間経ったのだろうか?
臣が耳元で囁いたのでうっすら目を開けると空が白み始めている。
「…ん?どこが、まんま?」
「ひっつきすぎて、もうどこからどこまでが自分のカラダなのか、わからなくなるって…」
辛うじて浴衣に袖だけは通しているが、中にはなにも着けないで肌が密着し合っている。
「このまま溶け合ってもいい」
「…そうなったらハモれなくなるね」
「それは…困る」
「んな訳ないじゃん…」
「もいっかいチューして…帰るよ」
「…ん」
臣が下になり唇を尖らせて待っていると、
その額から鼻先までゆっくり舌が伝っていった。
「はは…隆二!?…くすぐったいよ」
隆二はなにも言わず、臣と唇を合わせた。
チュッと離れて色っぽく笑った。
「エモイね?」
「ん…お前サイコーにエモイな」
もう一度キスを…と顔を寄せると
大空に二つの光が走った。
「え!?…なんだ?今の…」
言葉の途中で二人がいるすぐ近くに人の気配がした。
確かにさっきまでは誰も居なかったはず…
隆二は慌てて臣の上から降りて目を凝らして見た。
サングラスをかけ、季節外れの革ジャンを着た男がムクッと立ち上がった。
「あー…邪魔して悪かったな、続けろよ」
「…今のは隕石だからな」
言うだけ言って男は煙草を咥えて土手を駆け上がり、何処へともなく去っていった。
「ビビったぁ…」
「急に現れたな?」
「…なんか今の声…お前にそっくりだった」
臣はそう言うと隆二の金髪に触れて、キスの続きを始めた。
つづく
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2018.09.10 10:06
2018.09.10 08:56
2018.09.10 04:39