三代目❤️夢小説(臣隆編fourth)夏愛27
ドン‼︎
花火が始まった。
二人はそれどころじゃない。
大盛りの焼きそばに食らいつき、酒をあおる。
「腹減りすぎっしょ」
「言えてる」
「あれ?そういえば…」
「なんだよ?」
隆二は口いっぱいに頬張って咀嚼している。
臣は、よく動く口だな…と思いながら
見ている。
「王様しねぇの?」
「あ!忘れてたよ、天狗ちゃん」
「アーンしてほしいか?」
「その言い方じゃ、どっちが王様かわかんねぇよ」
「なんて言えばいいの?」
「王様、どうぞ召し上がれ」
「……」
はぁ…と溜息をついて姿勢を正し、
「隆二くん、なに食べたい?」と臣が言った。
「ぷぷっ‼︎隆二くんだって…」
「ヤベーっ!腹痛ぇ!」
隆二は焼きそばを吹き出しそうになる。
「早く飲み込め」
「だから召使いのクセに偉そうなんだって」
もぐもぐ、ゴクン!っと腹に収めてから隆二は「肉串くれ」と言った。
「はい!アーンして下さい」
「アーン♫」
臣が食べさせると、串から一度に二個口に入れた。
「食いしん坊、美味いか?」
「うん♫…で、そん時は美味しいですか?だからな!臣天ちゃん」
「めんどくせぇ…なんだよ?臣天って…」
「あ⁉︎なんか言ったか?」
「なんでもねぇよ」
ドドン!!!!
ひときわ大きい大輪の花が咲いた。
「うぉおおおお‼︎今のでけぇ!見た?」
「見てない」
「お前何しに来たんだ?」
「はい!次っ、どれ召し上がりますか?」
「お?おうっ!…んじゃ肉もらおうか?」
「まぁた肉…焼き鳥にしとけ!ほらっ!アーンして」
文句を言おうとした隆二の口に、大きな焼き鳥が入った。
「肉食っちゃ…*^#%+$€」
「なに言ってんのかわかんねー、食ってから話せ」
隆二は咀嚼しながらぶつぶつ言ってる。
ビールを一気にあけ、缶を潰した。
「王様ごっこもういーや…うぷ」
「へ?いーのか?」
「うん、もう腹いっぱいになった」
「臣、ちょっと足開けろ」
「え⁉︎何すんの?ドキドキする…」
「アホか…なんもしねぇよ、横になるだけ」
「なぁんだ、つまんねぇの」
つづく
2コメント
2018.09.01 12:33
2018.09.01 12:29