三代目❤️夢小説(臣隆編fourth)夏愛24
「なに悪いことしてんのか知らねーけど、
警察って聞いて逃げるくらいだから、ロクな奴らじゃねぇな」
面を着けたままで腕組みをしてぶつぶつ言ってると、自然に周りから拍手が沸き起こった。
「あれ?」
「助けていただいてありがとうございました‼」
男達に絡まれていた女性が何度も頭を下げている。
「あ…いや、別に」
「アンパンマンカッコいい❗」
チビッ子達からも声がかかる。
「へへへ…じゃあ俺はこれで…」
頭を掻き掻きその場を離れようとすると、
屋台の店主が呼び止めた。
「兄ちゃん!これ、焼きたて持っていってくんな!お代はいらねーよ」
「え!?みんな待ってるのにそんなわけには…」
すると先頭に並んでいた体格のいい中年女性がバン❗っと隆二の背中を叩いて言った。
「そんなの気にしないで‼ここにいるみんな
同じ気持ちよ!きっと」
「あ、じゃあ遠慮なく…ケホ」
女性の力が余程強かったのか、隆二は軽く咳き込みながら、焼きそばの入ったビニール袋を受け取った。
ズシッと重い。
「あっちで待ってる天狗さんの分と二人前入ってるよ」
「あ…ありがと」
沢山の拍手に送られて、隆二は花道を真っ直ぐ臣のいる所へと戻った。
つづく
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2018.08.24 14:48
2018.08.24 11:41
2018.08.24 09:38