ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission 8-⑩
「ここ自分家(じぶんち)だって言ったっけ?」
「ああ、そうだよ」
「お金に困ってるとか?」
「面白い質問だな、そう見えるか?」
「見えない…」
「あはは…」
男は目を細めて笑っている。
「俺、抵抗もしないでヤラレっぱなしだった?」
「ははは…ああ、すまない…」
「特に抵抗もしなかったが…」
「…が?なに?」
「ずっと名前を呼んでいた」
「あんたの名前?なんだっけ?…なんとかキョウスケ…」
「違う」
「へ?」
「失恋するくらい落ち込んでた、その原因を作った相手じゃないのか?」
「え⁉︎」
「君の相方だね?臣…臣って何度も口にしていたよ」
顔から火が出た。
この男の言うことが正しいなら、俺はこいつに抱かれながらずっと…臣の名を呼んでたのか?
to be continued…
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2018.08.22 10:54
2018.08.22 09:28