『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI⑳ 三代目妄想劇場ショートストーリー
「あれが未来の出来事だとしたら…」
「そう、たぁくんは無事に隆二さんの元へ帰ってくるよ」
「乃愛…」
ハラハラと涙がこぼれ落ちた。
「いっぱい怖い夢を見て…疲れたでしょ?」
「おれ…もうどうすればいいかわからなくて…」
「私の膝で良ければ、少し休んで下さい」
乃愛に導かれるまま、隆二はその白くて柔らかな膝の上に頭を乗せ、横になった。
海の底のような真っ暗だった景色が一転、
光が満ち溢れる空間になった。
「大丈夫…側にいるから、ゆっくり休んで下さい」
乃愛は優しく隆二の髪を撫でた。
もう大丈夫…
たっくんはきっと帰ってくる
つづく
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2018.08.06 13:53
2018.08.06 13:51
2018.08.06 13:43