ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission 7-⑩
臣がシャワーを終えて出ると、RYUJIが勢いよくドアを開けて入ってきた。
「なに?追いかけてきたのか?」
バスタオルで髪を拭いている臣を見て、RYUJIが軽く舌打ちをした。
「ちげーよ。昼のBOSSんとこ行ってくる」
「…あいつのところへ…なにしに?」
「容体を見に。おめぇだって気になってんだろ?」
「俺は、別に…」
「あ!違うか?おめぇが気になってんのは、俺の本体のことだ」
「……」
「否定もしねぇか」
「今日は帰ってくんのか?」
「時計見てみろよ。もう日付変わるぜ」
「ほんとだ…」
RYUJIは臣に近寄り、くいっと顎を上げた。
「帰ってきてほしーのか?どーなんだ?あ⁉」
「なに?…上から目線」
「俺が聞いてんだよ」
「帰ってくるだろ?」
「さぁな」
「……」
「ゆらゆら揺れてる恋心~🎵」
「歌うな‼」
RYUJIは臣に軽くキスをした。
すぐに離れて、真っ直ぐに臣の目を見る。
「欲しいなら素直に欲しいって言え」
今度はねっとりとしつこいキスをした。
「…ん」
「じゃな、臣」
扉を出ようとしたRYUJIに臣が声をかけた。
「あのさ、隆二に大丈夫かって…」
言いきらないうちに、RYUJIが吐き捨てるように返した。
「いうか!!!」
バタン…
(RYUJIって隆二のことが嫌いなのかな?)
to be continued…
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2018.06.20 04:54
2018.06.20 04:33
2018.06.20 03:40