『W旦那+(プラス)』 the "no" phase⑳ 三代目妄想劇場ショートストーリー
商店街を抜けて自宅へ帰る道のりもなかなかスムーズにはいかない。
臣は背に虫取り網を背負い、両手は荷物で塞がっている。
隆臣は、臣の上着の裾をぎゅっと握って並んで歩いている。
(まだ、抱っこして…とか言ってグズらないから助かるけど…)
初めての動物園で陽翔と出会ってから、好奇心旺盛になってきた気がする。
「あっ‼にゃーにゃー😻」
「とりさぁーん!🐤」
少し歩いては立ち止まり、回りの物や人を指差す。
(…ちっとも前へ進まない 笑)
「おとーしゃん!じいじ👴いるよ‼」
「隆臣のじいじ👴じゃないだろ 笑」
「そーなの?」
(俺、こんな頻繁に「そーなの?」って言ってるのかな?💧)
「おとーしゃーん!イチゴ食べたぁーい」
八百屋の店先に大粒で美味しそうなイチゴ🍓が並んでいる。
「イチゴ買って帰るか?」
「とーしゃん持てる?」
「1パックくらいならオケ♪」
「おばしゃーん!!!イチゴくだしゃーい!」
「はーい‼いらっしゃい!僕、小さいのに
お利口さんだね」
「たぁくん赤ちゃんじゃないもん😡⚡」
「そーかい!おばちゃんいっぱいサービスしとくね🎵」
「ありがと‼おばしゃーん🎵」
(スゲーな…もうお使いもできるんじゃ?)
つづく
6コメント
2018.06.17 00:31
2018.06.17 00:28
2018.06.17 00:25