ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission 7-⑦
目の前に雅の顔がある。
「ここは…?」
「手術終わりましたよ」
ガバッと飛び起きた。
照明が眩しい。
恭介の病室。
簡易ベッドの上で眠っていたのか?
「…恭介は?成功したのか?」
ベッドのそばに立ったまま、隆二の顔を覗き込んでいた雅が言った。
「無事終わって、ICUにいるよ」
「…よかった」
ベッドから立ち上がり、ICUへ向かおうとして、ふと立ち止まった。
振り返って雅を見た。
「病室から誰か出てこなかった?」
「…誰も」
「そっか…ありがとう」
扉を開けて病室を出たところで、涙を拭った。
病室に残って雅は冷ややかに呟いた。
「こんな時に、よく眠れたもんだ」
「…臣って何度も口にして」
恭介のベッドにフワッと腰掛け膝を組み、雅はニヤリとした。
to be continued…
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2018.06.13 11:46
2018.06.13 11:21
2018.06.13 10:39