『W旦那+(プラス)』 the "no" phase⑮ 三代目妄想劇場ショートストーリー
臣「凄っ…隆臣、みんなと一緒に遊んでる」
健二郎「子供の成長は分単位なんちゃうか?
昨日できへんかったことが、今日はできる」
臣「俺らの知らないところで、どんどん成長していくんだろな」
臣「そうだ!健ちゃんコーヒーよく冷えてるよ」
臣は上着のポケットから缶コーヒーを取り出した。
健二郎「ポケット入れとったら、ぬるくなってへんか?…って、冷たっ!」
臣「よく冷えてるっしょ」
ぷしゅっと缶を開けて、同時にコーヒーを飲み干す。
二人が少し目を離している時だった。
隆臣が滑り台を降りた足元に、カラーボールが転がってきた。
隆臣「ボール…」
隆臣がボールを手に取り転がってきた方向を見ると、ベンチに女性が座っている。
隆臣はとととと💨…と走って女性の所へ行った。
「おねーしゃんのボール?」
「…そうよ、ありがとね僕」
隆臣はボールを手渡した。
「お名前は?」
「たぁくんだよ!」
「そう、いいお名前ね」
「ありがと」
「たぁくん!」
太陽が隆臣を呼んだ。
「はぁい🎵おねーしゃん、またね」
隆臣が振り向くと、女性はベンチを離れ、公園から出ていった。
「…おねーしゃん?」
「たぁくん!まだぁ?」
「たいようしゃん!ごめんね~‼」
隆臣はまた滑り台に戻った。
臣と健二郎がコーヒーを飲み終え滑り台の方を見ると、沢山いる幼児の中で楽しそうにはしゃいでいる隆臣の姿が見えた。
臣「いやいや言って困らせなかった?」
健二郎「公園来てからは、ほとんど言うてないな」
つづく
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2018.06.08 11:00
2018.06.08 10:12
2018.06.08 09:31