ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission2-④
泥酔状態の隆二を連れて、渋谷近くのビジネスホテルにチェックインした。
大きなホテルでは目立ちすぎる。
隆二の両脇を抱えてツインの部屋に入った。
「よいしょっと…」
ベッドに隆二を寝かせる。
「水飲むか?」
隆二に声を掛けた。
「おみ…いつも…ありがとな…」
メンバー飯で酒が進むといつも出る隆二の口癖…
俺と一緒にいるってのは認識してるようだ。
途中で買ってきたペットボトルの水を、備え付けのグラスに移し、隆二のそばに座った。
「ほら、水」
あいつの事を言われたのが余程シャクにさわったんだろう…
サシでこんなに深酒したのって、初めてじゃないかな?
「水…?」
「コップ持てないから…飲ませてよ…」
隆二は赤い顔をして、目を閉じている。
「ほら、座れるか?」
隆二を起こそうとした。
フワッと俺の肩に手が触れた。
「起きれないから…口移しで、飲ませて」
確かにそう言った…
「え?…いいのか?」
「早く…」
俺はグラスの水を口に含み、相方の口に運んだ。
コク…
隆二の喉仏が上下し、水を飲み込んだ。
唇を離すと、更に強い力で俺を引き寄せ、隆二が唇を重ねてくる。
「ん!?…」
いきなり二度の口づけ…
俺は相方の背中に手を回し、どうしようか躊躇した…
すると相方の方から舌を絡めてきた…
隆二…
どれくらいの時間絡んでいただろう?
ようやく離れた隆二が目を閉じたまま呟いた。
「愛してるよ……恭介…」
to be continued…
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2018.04.05 09:49
2018.04.05 08:26
2018.04.04 20:29