『W旦那+(プラス)』番外編② 三代目妄想劇場
「夜泣きしてた?」
リビングで臣と隆二、健二郎とELLYが話している。
テーブルの上には大阪のお土産がずらり。
隆臣は臣の膝に座り、お土産のアンパンマンとバイキンマンのオモチャで遊んでいる。
隆二「俺達が家にいるときは、夜泣きしないのにね」
健二郎「部屋は別にしてるんか?」
隆二「うん。将来の為に、あまりベッタリもよくないだろって臣と話し合ってね。
部屋は別にしてるよ」
臣「いつも大人しく寝てるよな」
健二郎「んで、二人はベッタリと…」
隆二「健ちゃん💢」
健二郎「隆二、最近怒りっぽくなってへんか?」
ELLY「今市君おめでたとか?」
隆二「エリー💢💢俺は男だっつーの!」
健二郎とELLYはニヤニヤ苦笑いしている。
隆二は「みたらし小餅」を手に取り、
「たっくん、アーン🎵」と隆臣に与えてた。
隆臣は小さな口で小餅を半分かじり、モグモグした。
ELLY「たー坊、上品に食べるよね。お口がちっちゃいのかな?」
「アー…」臣が隆二に向かって大きく口を開けた。
隆臣がかじった残りの半分を「アーン」と言いながら臣の口に入れてやる。
健二郎「また、イチャイチャ…」
隆臣は二人のパパを見て、オモチャを離し、
両手を叩いて喜んでいる。
健二郎「やっぱたっくん、お前らがおらんと寂しくて夜泣きするんやろな」
ELLY「たー坊は繊細で優しいboyだもんね」
ELLYが隆臣の頭を撫でた。
臣隆「……」
隆二「同い年の子に比べたら、言葉を覚えるのも少し遅い様だし…」
臣「個人差があるから、心配するとこないって言ってんだけどね」
臣が隆臣の髪にチュッとした。
健二郎「なんやかんや言ってるけど、一緒にいる時は二人してたっくん溺愛してるから、余計に寂しがるんちゃうか?」
否定できない。
家にいるときは、隆臣が寝付くまで片時も離さない。
隆臣にはママがいないので、その分も二人でこれでもかと愛情を注いでいる。
健二郎「公園デビューはしたやんな?」
隆二「うん」
健二郎「よその子と遊んだりしてる?」
隆二「いや…俺らと砂山作ったり、滑り台したりしてる」
健二郎「保育園は?申し込んだんか?」
臣「まだ隆臣には早いでしょ?」
隆二「知らない子供たちの中に一人にさせるなんて…まだ早いよね」
隆臣のほっぺをプニプニと触りながら、隆二が目を細める。
健二郎「…これだよ。公園連れてってお友達と遊んでみ!…って言うても俺の側から離れへんもんな、たっくん…」
ELLY「あー、それで団子虫集め…納得」
隆二「あんまり無理強いさせないでね‼健ちゃん…たっくんにはまだ早いよ」
健二郎「やれやれ…ELLY!ここに親バカの典型がおるから、よー見ときや」
隆二「健ちゃん💢どこが親バカ…」
ピンポーン♪
インターホンが鳴った。
隆二「はぁい♪がんちゃんかな?」
ELLY「あ!俺が出る」
ELLYが立ち上がってインターホンに出た。
「どちら様ですかぁ?」
モニターいっぱいに女の子のアップが写った。
「エリたんでしょ?ノアだよー🎵あけてぇ」
可愛いくて元気な女の子の声が聞こえた。
ELLY「のーあ❤待って、すぐ開けるね」
健二郎「来たぞ‼やんちゃ姫」
隆二「たっくん、乃愛ちゃん来たって!」
隆臣「のあ🎵」
隆臣は臣の膝から立ち上がった。
臣「おっ!?隆臣お迎えか?」
臣の太腿を跨いで、隆臣は真っ先に玄関へ向かった。
ELLYが隆臣の後に続いた。
つづく
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2018.03.27 15:07
2018.03.27 14:53
2018.03.27 14:24