ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission1-①
「で?俺ぁ何すりゃいいんだ?」
研究所内の教授室。
応接間のソファーに踏ん反り返ってRYUJIがジロリと俺を見た。
タバコの煙を天井に向けて、はぁーっとやっている。
「けほっ…」
「恭介、コイツのタバコ何とかなんねーの?」
「つか、吸ってる時点で100%アウトでしょ?」
「俺、もう何年も前にタバコやめてるし…」
「支障がある場所では吸わないようにプログラミングしてある」
「RYUJI、それ吸い終わったら最終チェックだ」
「着てるもん全部脱ぎゃいーんだろ?」
「ああ…」
「俺も脱ぐの?」
「当たり前だ。本体と見比べなきゃ意味ないからな」
「それって…恭介の趣向じゃ…」
「ん?何か言ったか?」
「なんも言ってねーよ…」
俺のことは、体の隅々まで知ってるくせに…
今更チェックかよ…
RYUJIが灰皿でタバコをもみ消した。
「フィルターねぇのがいいなぁ…」
「軽すぎてちっとも効かねぇ」
だいたいロボットだから、肺なんかねぇだろに…
目の前に座るRYUJIがおもむろに服を脱ぎ始めた。
恭介がチラッと俺の目を見た。
「脱げ」
真面目くさった顔してるけど、男色のプロフェッサー•恭介…
現在の…俺の恋人だ。
to be continued…
8コメント
2018.03.21 13:54
2018.03.21 13:08
2018.03.21 09:49