ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission1-②
教授室の奥にある部屋に、診察台が二つ並べてある。
教授室になぜ診察台?
噂では夜な夜な、研究所で働く美少年を連れ込んでいるとか…
恭介が誰と何してようと、相手が男でも女でも、俺は妬いたりしない
お互いの私生活には干渉しない。
俺たちはそういう関係だ。
全裸で診察台に横たわる俺とRYUJIを、恭介は丹念に見比べている。
「足、開いて」
少し躊躇しながらも開脚…
なるほど、隅々まで…ね。
「ホクロの位置まで完璧だな」
いま、どこのホクロのこと言ったんだろ?
「最終チェック終了。二人とも服着ていいぞ」
RYUJIが先に起き上がった。
「恭介…起こして」
恭介が俺に手を差し伸べ、俺は背中に手を回し起き上がった。
「へぇー…本体は受ける方で甘えたときたか」
RYUJIが茶化したように吐いた。
「ほっとけ」
甘えた?
…確かに今、甘えてみせた。
「隆二」
恭介が俺の髪をサラッと撫でて見つめている。
「ちょ…いくらマッパだからって、コイツの見てる前ではやめろよ!」
「気になるか?」
隣にいるRYUJIを見ると、眉間に皺を寄せ、ニヤニヤしてこちらを見ている。
俺はRYUJIを指差して言った。
「気にならない方が、どうかしてるよ」
恭介は何も答えず、近くに置いてあったバスタオルで俺を包んだ。
「ありがと…」
「さて、mission開始だ。」
「手初めはどうする?」
「いきなり本丸か?」
「いや…」
俺は、隣で咥えタバコをしながら、
せかせかと服を着るRYUJIを見て答えた。
「まずは、メンバーからだ」
to be continued…
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