『遠距離LA↔︎AMS④』(続・臣隆妄想劇場25)
「…無理だよ」
しばらく黙っていた隆二が、ようやく小さな声で答えた。
臣「あーっ…本気で落ちてんの」
臣「おもしれーな!お前って」
隆二「臣のバカ…」
臣「いいよ。枕で我慢するから…ん〜…」
あ…今、枕を抱きしめた?
隆二「…そっちで浮気すんなよ」
臣「えっ⁉︎…その場合、相手は男?女?」
隆二「知らねーし…」
隆二「臣、モテるから心配だよ」
臣「心配すんなって」
臣「俺は…お前のものだから…」
あっ…駄目だ…
このキュンとするの…なに?
いつも寝起きは機嫌悪くて無口なのに、
…よく喋る臣…
やっぱこいつも寂しいのかな?
臣「あ…でもアレな。耳にキスするのだけは勘弁して…」
隆二「なんで?」
臣「くすぐったいし、なんかフニャっとなる」
隆二「臣が?変なの」
思わず笑ってしまう隆二。
臣「やっと笑った」
隆二「へ?」
臣「お前はそうやって、いつも笑ってろ」
隆二「…ん」
電話を切ったあと、しばらくは、
お互いお気に入りの画像を眺めている。
あーっ…思いっきり抱きしめてキスしたい
あと…ひと月か…
隆二のソロプロジェクトもある程度メドがつき、
一週間ほど休みが取れることになった。
休みに入る前に、
雑誌の撮影で、偶然ロスに来ていた直人が、
隆二を訪ねてきた。
隆二がロスに来てから頻繁に通っている寿司屋で、
久々に酒を交わす。
「隆二。来週まとまった休みが取れるんなら、俺と一緒にパリに行かない?」
直人は、パリで開催される某ブランドのファッションショーに、招待されているという。
隆二「パリですか?」
直人「そう!それで臣も招待されていて、当日はパリに来てるよ」
臣も?
驚きと嬉しさで、胸がいっぱいになる。
「隆二、行きたいって顔してるよね?」
「ひと月ぶりに、相方に会いに行く?」
突然、翼が生えた…
End
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2017.11.28 12:51
2017.11.28 11:42
2017.11.28 10:11