『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ27)
親子は囁くような声で話し始めた。
「来たな、愛息。そしてメス猫ちゃん」
「“あいそく”ってなぁに?」
「目に入れても痛くないほど、可愛くて大切な息子って意味だよ、ね?臣」
「そうだ」
「えー!りおがいるから、今はたぁくん2番でしょ?」
「そんな風に思ってたの?たっくん」
「うん!でもねぇ、お兄ちゃんだから平気だよ」
「臣、たっくんに教えてあげて」
「ああ。あのな、隆臣」
「あい」
「隆臣が俺たちの元にやって来た時のこと、今でもはっきりと覚えてる」
「あーちゃんのお星から来た時ね」
「そうだよ」
「Babyにしちゃ整った立派な眉や、二重の目、バサバサのまつ毛、ツンと上を向いた口角…パーツパーツがパパ達に
そっくりでさ」
「…それはそれはびっくりしたけどな」
「あの時からずっと俺たちにとって、隆臣は一番なんだよ」
「ほんとに?」
「そうだよ、たっくん」
「たっくんを初めて見た時から今も、これからもずーっとパーパ達の一番は変わらないんだ」
「そんなに?可愛いりおや、ニャーにゃもいるのにぃ?」
「うん。たっくんはどうやったって一番なんだよ」
「しゅごいね」
「安心したか?隆臣」
「あい!でも妹ちゃん達もいっぱい愛してね、おとーしゃん、パーパ」
「もちろん♫パーパは誓うよ」
子供達と猫、そして隆二のてっぺんを臣が順番に撫でていった。
「隆臣もりおもニャーも、そして隆二も」
「…俺の大切な家族だからな」
「これからも、一生懸命に愛するって誓います」
「あ、俺もちゃんと臣の家族リストに入ってる!」
「当たり前だ」
「ラブラブごちそうしゃまです」
つづく
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2022.01.26 07:23
2022.01.26 07:21
2022.01.25 04:16