『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ16)

「あー!たっくん部屋のジョイントマットにいっつもクレヨンの跡が残ってるの、あれ臣の鼻だったんだ!ウケる」



「だからね、はみ出ちゃうお鼻はやめて、おとーしゃんの目だけムイムイのお顔に持ってくんのよ」



「ってことは、つまり…」



「オミ虫の一枚に宿題減らしてくらしゃい」



「ダメだ、こりゃ…」



「そもそもオミ虫って隆臣に吹き込んだの何処のどいつだ、あ?」



臣の視線を感じた隆二がいそいそと動き始めた。



「さぁ、理愛ちゃんの手料理あったかいうちにいただこう!陽翔くんパーパ、好き嫌いないですよね」



「自分で取りますから、どうぞお気遣いなく」



陽翔の父は空気を読んで、困り顔でオーバーアクションだ。



はぐらかされた臣は横目で隆二を睨んでる。



その視線を遮って隆臣がニュッと顔を近づける。



小さな指で臣の鼻先をツンツンしていう。



「そんな怖い目してもらめよ。ラブラブしてくらしゃい」



「そーだそーだ!嫁を睨むな、優しくしろ」



「ちぇ、言ってろ」



「臣ちゃんも大変なのね。はい!ママの美味しいロールキャベツどーぞ」



「乃愛!俺に同情してくれんの?ありがとう」



「感謝のハグしたい?」



「したいしたい!おいで乃愛、隆臣はパパんとこ行ってな」



ムスッとして隆臣が離れた。



「よし、いい子いい子」



臣と乃愛のハグをすぐ隣で突っ立って見ている隆臣は容赦ない。



「ライバルでハグして…へんてこしゃんね!ぶー😠」



つづく

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