『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ15)
「びっくりして吹いちゃったじゃんか!臣、たっくんになんの宿題出したの?」
「ん?俺の似顔絵と虫の絵二つ」
「絵?なんでまた」
「隆臣が描く絵っていっつもさぁ。目だけ俺っぽくして胴体は虫じゃん!
分けて描いてって期限なしの宿題だしたの」
「そーなのよ、ふたちゅもムズイの、たぁくん」
「だから宿題減らしてくらしゃい、とーしゃん」
隆臣は臣の腕に頬をくっつけて、とびっきりのおねだりスマイルで見上げている。
臣は指で隆臣の頬を軽くつまんでぷにぷにさせながら言う。
「え、じゃあ俺の絵だけ描いてくれる?」
「それは人間のおとーしゃんですか」
「人間しかいないだろ 笑」
「それがムズイのよね」
「おとーしゃんのお鼻描いたら紙からはみ出るの」
「可笑しなこと言ってんな、坊主」
「紙に収まるように描けばいいだけじゃね?」
「ムリよ」
「なんで?」
「パンマンが描いてもねぇ、お鼻だけはみ出るよ、きっと」
「そんなに高くねぇだろ 笑」
つづく
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2021.11.23 03:57
2021.11.21 11:48