『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ⑨)
「隆二ぃ‼️裸ん坊のまま逃げたぞ‼️捕まえてくれ~💦」
どどどど…
びしょ濡れの隆臣が裸で廊下に出てきた。
「パーパぁ‼️たしゅけてぇ💦」
「うへぇ💦たっくん、何があったの?」
「ぱんちゅ履かないとおちゅー💉しゅるっておとーしゃんが言うのよ💦たしゅけてぇ💦」
いつまでたっても舌足らずで幼児語が抜けきらない隆臣。
隆二は世の中の多くの親と同じく、可愛い時期が永遠に続いて欲しいと願っている。
パーカーが濡れるのもお構い無しに、駆けてきた愛息を力一杯抱きしめた。
「パーパのヘアゴムでツインテールにアレンジしたの臣?」
「そうよ❗とーしゃんよ」
「たっくん似合ってる!可愛い」
「ありがと♪」
「ほら!隆二、隆臣のバスタオル!」
臣がバスタオルを放り投げた。
「おう!」
「パーパ、nice catch👏」
「ったく…利かん坊、あと頼むぞ、隆二」
「はぁい✋任せてぇ!」
「たっくんが返事してる 笑」
ピンポンピンポーン♪
「誰か来た!」
「どうしよう、今、手ぇ離せないぞ💦」
隆二はびしょ濡れの隆臣をバスタオルでくるんで抱き上げて、玄関に向かおうとした。
すると奥からその様子を見ていた乃愛が、猫を抱いたまま全力疾走で出てきた。
「乃愛が出るから大丈夫よ!るーたん」
「乃愛、わりぃ、よろしくね」
「あい✋」
「はぁい♪今開けますぅ!」
「誰だろ?しゃん代目かなぁ?」
つづく
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