『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ⑧)
「隆二ぃ!上がったぞ〜‼︎手ェ貸してくれ」
「おっと、やっと上がったか。臣が呼んでるから行ってくるね‼︎乃愛、ニャーにゃ抱っこしててくれる❓」
「いいよ♪ライバル猫ちゃん、おいで」
「ミュー…」
「やだって、悲しい顔してるよ、ニャーにゃ」
それでも隆二は猫を乃愛に託した。
「ニャーにゃ、いい子だからね。パーパが戻ってくるまで乃愛と一緒にいて」
隆二がまた猫のてっぺんに軽くキスをした。
途端に乃愛の手の中で大人しくなった。
「あー!いいなぁ!ニャーにゃだけるーたん独り占め。ズルいんだ😠」
すかさず乃愛のおデコにもチュッとする隆二。
「きゃ♡るーたん…」
「俺はAll Loveだから。乃愛もニャーにゃもみんな愛してるよ」
「るーたん、それお風呂で二人っきりの時に乃愛の耳元でささやいてぇ😍」
「あはは…それは照れるな」
「あー、なんかモヤモヤしてきた。臣さんに言いつけてやろ」
「ええー‼︎パパたん!それはダメ💦乃愛の幸せの為よ‼︎臣たんには内緒ね😉」
「だって!岩ちゃん」
隆二が剛典に肩組みして、愉快そうに笑う。
「ズルくないっすか?隆二さん。ずっとずーっとモテ期で」
「ないない!わずかな間だけだって」
「そっかなぁ…」
「おーい!隆二ぃ‼︎まだかぁ?」
「ごめんごめん‼︎今行くから」
「臣が呼んでるから行くね」
立ち上がってバスルームに向かう隆二に、乃愛が名残惜しそうに手を伸ばした。
「すぐ帰って来てね〜!るーたん…」
「すぐに戻ってくるってば」
「んん?パパたん、なんか言った?」
「そ、空耳だよ、きっと」
剛典は、はぐらかす様に乃愛に背を向けて、理愛があやしているりおの桜色の頬を
ツンツンした。
つづく
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