三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 42』
ツアーバスと言ってもこのバスたるや、地元の路線バスを急遽借りたものの様で、
フロントガラス以外は泥まみれで視界絶不良だ。
狭い車内は補助席もいくつか使って、ツアー客でぎっしりすし詰め状態になってる。
最後に乗車した俺たちは車内前方の補助席へ、前後に並んで腰掛けた。
「めっちゃ混んでるね、席バラバラになったし…」
「俺はこの方が密着できてラッキーだけど」
補助席だから背もたれが低い。
後ろの席から手を伸ばし、隆二をロックした。
フードを目深に被り、ボリュームのあるリアルファーを目隠し代わりにして、
さっきまで真っ赤に火照っていた耳たぶをはふっと軽く噛んだ。
「ひゃ…やめろ!」
やめない。
「ダメだって、臣…隣の子供達が見てるよ」
一旦離してやった。
確かに不思議そうにこっちを見てるけど。
子供たち、俺らをガン見してないで車窓の外を見てなさい。
「何やってんだか意味わかんないくらいちっちゃいキッズじゃん、大丈夫だって」
フーッと息を吹きかけた。
肩をすくめて逃げようとする。
「…くすぐったいなぁ、もう」
猫背になった奴をまた引き寄せて、耳たぶにキスした。
「昨日みたいにアンアン言ってみろ」
「エロ臣…ツアーバスの中だ、自主規制しろ」
「ちぇ…つまんねぇの」
「夜まで待て」
「ウソ…今夜もOK?」
「サカんなって、もう…」
隣の子供達にも聞こえないくらいの音量で、隆二にヒソヒソと囁いた。
もっともバスの大きなエンジン音で声はかき消されていて、
他の乗客には聞こえないだろう。
何て囁いたかっていうと…
「お前しか味わったことのない、射精よりももっと気持ちいいウェットオーガズム」
「…俺も体験したい」
つづく
※自主規制(?)のため、次回はpixiv限定公開になります。
2コメント
2021.02.02 08:38
2021.02.02 05:13