三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 18』
「臣、パース‼︎」
翌朝、寝袋から出た途端、丸めたトナカイの毛皮が飛んできた。
「腹減ったね、モーニング食べに行こ!」
軽く奴に触れたまま抱き合って眠っただけなのに、
もう完璧に機嫌直ってる。
わかりやすい。
朝食を済ませて、先にサウナに入った。
「いうても手足は冷えたもんな」
「離れるとすぐに体温が下がるね」
「次、何すんの?」
「サンタクロース見に行ってから戻ってきて、そこから雪原ツアーだけど、犬ゾリとトナカイどっちがいい?」
「どっちが早いんだろ?」
「そりゃ圧倒的にハスキー犬の方だろ」
「じゃあトナカイにする」
「わかった」
「ゆっくり雪原を見て回ろうよ」
「そうだな」
「昼飯何かなぁ…」
「さっき朝食食ったばかりなのに、もう昼飯のこと考えてんのかよ」
「代謝がいいんだろな。すぐに腹が減るもん」
「昼はトナカイの肉食いに行こう」
「げ💦トナカイは見るものであって、食うもんじゃねぇだろ。うまいのかなぁ」
「クセがなくて美味いんだって。地元の人は常食してるんだろ」
「じゃあそれにする」
「…ねぇ、臣、ここ水風呂あんのかな?」
「日本とは違うからな。熱くなったら外に出て冷ますんだ」
「なるほど、あっち💦もう限界…」
「早っ!待って、俺も一緒に出る」
上半身裸で、サウナ用の半パンだけ履いて外に出た。
「うおー!気持ちいい‼︎」
火照ったカラダにマイナス20度の気温が心地いい。
二人で両手を高く上げ、思いっきり背伸びして深呼吸した。
冷たい空気が一気に喉に流れ込んできた。
「ひぇ〜💦寒っ!」
「長居は無用だな、入って服に着替えよう」
そこから完璧に防寒対策して、ロヴァニエミのアクティビティを思い存分楽しんだ。
サンタクロースやトナカイとの記念写真もたくさん撮った。
隆二のこの笑顔。
強引にでも連れて来た甲斐があった。
明日はいよいよガラスイグルーがあるオーロラの町だ。
つづく
0コメント