三代目❤夢小説(臣隆編sixth)『冬恋 ④』
「びっくりした…」
心臓が口から出そうになるとはこのことだ。
「もしもし」
『今市様、株式会社LDH様からお電話でございます』
「はい」
なんでホテルのフロント経由でかけてくるんだ?
マネージャー風呂入ってんのかな。
「もしもし、お電話代わりました、今市です」
『LDHの登坂と申します』
「は!?…臣!なんだよ!びっくりしたじゃん」
無意識に胸の辺りを押さえた。
ドキドキいってる。
「どーして直接かけてこないの?」
『 スマホ全然見てねぇだろ』
『強硬手段だ。LDHって名乗ったら電話に出るだろーがよ』
この声…
めちゃくちゃ機嫌悪いな。
そりゃそーだろな…
「音撮り終わったの?」
『ん?…まだ休憩中』
「何か用?」
『言ったな』
「…」
『俺に言うことあんだろ』
「空港に行かなくて…ごめん」
『素直でよろしい。許してやる』
「上から目線だな、相変わらず」
『そんな”俺様”に惚れてんだろ?』
「…」
『なに怒ってんの』
『登坂さーん!お願いします』
スタッフらしき声が遠くに聞こえた。
『すぐ行きます』
『俺またスタジオ入るから、電話したら出ろよ』
「早く行けって。待たせたら悪いだろ」
『ああ!もうっ!!肝心なこと、ひとつも話せない』
「行けって」
『じゃな』
ツーツーツー…
何が”LDHの登坂”だよ…
ベッドに崩れ落ち、仰向けにiPhoneを開いた。
「スゲェ着信履歴…」
「愛されてるんだな、俺」
つづく
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2020.12.25 07:40
2020.12.25 05:15
2020.12.25 04:29