『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生62)
「廉…」
臣と隆二が同時に名前を口にすると、廉はブンブンと吹っ切るように首を横に振った。
「あー!何か吹っ切れたらお腹空いちゃった。僕も何か食べていいですか」
「そりゃ、勿論だ」
「すいませーん!オーダーお願いします」
廉がレストランのスタッフを呼ぶと、周りの客が急にザワザワし始めた。
「あれ?みんなどうしたんですかね」
店内の客は一斉に立ち上がって、レストランの外を眺めている。
銀色に光る流線型の車が、滑るようにレストラン前に止まった。
「おいおい!何かの演出かな」
「スゲェ‼︎未来からやってきた車みたいだ!」
「アリアナとかガガが降りてきたりして」
「あれは…」
真っ先に廉が反応して立ち上がり、足早にレストランの入り口へと向かった。
臣と隆二も互いに見合わせて、席を立った。
「しゅごー‼︎パーパ!たぁくんも見に行っていい?」
「待って待って!誰か降りてきた」
光を放つ車よりも、更に輝く美しい人型が姿を現した。
「あれは…」
つづく
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2020.09.08 11:28
2020.09.08 11:25