『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生37)
「あ、あの…」
「ドーン!!!!」
廉がドアを開けた途端、隆臣がタックルしてきた。
「うわっ💦隆臣くん!びっくりした…」
「きゃはは♪」
「れーん‼️たぁくんのパンチュどこぉ?」
「パンツ?」
「にゅうにゅう、こぼしちゃったのよ」
「牛乳?あー、それでパンイチ…」
隆臣はパンツ一枚の格好で廉の細い足に絡みついて、その隙間から隆二の方を見た。
「パーパ!お手手洗ったの?」
「ん?パパ、今日は疲れたから、もう寝るよ」
「そーなの?にゅうにゅう飲むぅ?」
「お酒飲んでるからいい」
「隆臣くん、パパそっとしておいてあげようね」
「はぁい✋じゃ、また明日ね‼️パーパ」
「おう」
廉は隆二に軽く会釈してドアを閉めた。
「パーパ、おう!だって」
「ん?いつものパパと違う?」
「そーね!おとうしゃんみたい」
「そう言えばそうだね」
「れーん?まだか💦」
臣が呼んでる。
「はぁい‼️今、行きます!」
「よぉし、隆臣くん、どのアンパンマンにしよっか?」
「そぉねぇ😑💭お空飛んでるのにしゅる!」
廉は胸の高鳴りを必死に抑えた。
もしかしたら、僕にもチャンスが?…
自分の想いを伝える…
それだけでいい。
それだけで充分だ。
臣さんから奪おうなんて、大それた事は考えない。
少し前に進めたら、それでいい。
その日から廉は、隆二と出かける日が待ち遠しくて、ワクワクしながら指折り数える毎日を送った。
つづく
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2020.05.06 08:07
2020.05.06 01:31