『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生27)
一方、陽翔の家では…
「隆臣くん、もうすぐパパ達が来るって」
「しょーなの?パーパ、オコしなきゃね😠」
「ん?オコ?」
陽翔の父には、隆臣が何を言ってるのか解らない。
「たぁくん、もうすぐお別れだね」
「そーね!またしゅぐ会えるでちょ?」
「うん♪すぐ会えるよ!」
実のところはいつ帰ってこれるかわからない。
健康だった陽翔の母は、長女を産んでから床に伏せることが多くなった。
半年か、一年。
まだ幼い陽翔にそれを伝えるのはさすがに躊躇った。
「ニャーにゃ、お兄ちゃんとサヨナラよ!ハグしよ!おいで♪」
いつもなら尻尾をたててそっぽ向く子猫も、何かを感じているのか、今日は素直に隆臣の足元に来て、その手に抱かれた。
「ニャーにゃ、いい子いい子✋」
隆臣が優しく撫でる。
「たぁくん、ほんとにニャーにゃ陽翔が連れてっていいの?」
「いーのよ♪たぁくん、ほいっけんだし、忙しくなるのよ」
「そっか、隆臣くんいよいよ保育園デビューだね」
「しょーなの!ニャーにゃのお散歩もムリなのよ」
「じゃあ、たぁくんの分もジージん家で陽翔と一緒にお散歩しようね、ニャーにゃ」
「みゅー」
「ニャーにゃ、なんだか元気ないね」
「ニャーにゃも隆臣くんと離れるのが寂しいのかな」
ピンポーン♪
玄関のチャイムが鳴った。
「はーい‼️パパ達だね」
陽翔の父が玄関のドアを開けて臣達を招き入れた。
「こんにちわ、隆臣くんパパ」
「こんにちわ」
「すっかりお世話になっちゃって…」
「たっくん、いい子にしてました?」
「もうとってもいい子で」
一同がリビングに入ってきたタイミングで、
突然隆臣が腕の中にいる子猫の尻尾を持って言った。
「ニャーにゃのおちっぽパックン♪」
「ええーっ!?」
「きゃー👀‼️たぁくんがニャーにゃの尻尾を食べた‼️」
つづく
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2020.04.03 07:44
2020.04.03 07:23