『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生26)

隆二は歩きながら思いを巡らせた。



夢に限らずとも隆二にはいくつか思い当たる節があった。



虫の知らせなんてもんじゃない。



いつも絶妙なタイミングで臣が現れる。



知り合った頃はそんなことなかった。



いつからだろう?



古(いにしえ)の悪魔にカラダを乗っ取られたあの日…



そう、あの後だ。



悪魔は消滅したけど、その特殊な能力だけは引き継いだんじゃないか?



隆二の脳裏にあの時の情景が浮かんだ。



身震いするほどエロくて、偉そうで、怪しい魅力を撒き散らしていた
"臣であって臣でない"
あの時の…



あの時の臣に…



もう一度、会ってみたいな…



違う、違う‼️



俺、今なに考えてたんだっけ?



「るーたん?」



「あ、ああ💦なに?」



「だからね、もう乃愛は大丈夫だから、心配しないでね!」



「もうすぐマーマ帰ってくるから」



「ん…」



「早くそうなるといいね」



「ダメだ、乃愛、こいつちっとも信じてやしない」



「んなこと言ってねぇし…」



「てか、なに赤い顔してんの?」



「き、気のせいだよ💦」



「怪しいな」



顔近づけて、俺を見んな!…ったく…



ドキドキするだろ…



理愛ちゃんが元気になって帰ってきたら、
どんなに嬉しいか…



それからだ。



全てが元の生活に戻って…



その後で…



夢でいいから…



あの臣に、もう一度会えたら…



変だな…



刺激が欲しいのかな?俺…




つづく












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