『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(新生⑮)
「たぁくん、出よう‼️」
「あいっ!!!!」
自分の声に驚いて目を覚ますと、陽翔の父が上から覗き込んで笑っている。
「あれれ?おいちゃん!?」
「隆臣くん、大きな寝言でおじさんびっくりしたよ‼️ハハハ…」
隣を見ると陽翔がぐっすり眠っていて、その手をしっかり握っている。
「どしたの?夢でも見たかい」
「おいちゃん、大変らよ💦」
「どしたどした?」
「パーパがね!乃愛にとられちゃったの💦」
「ええ!?」
「のあちゃんって隆臣くんと同い年だろ?」
「そーよ」
「大丈夫、盗られやしないって」
陽翔の父は大笑いしている。
「しょーかなぁ?」
「ヘンテコね💦」
「たぁくん、もっかいねんねしゅる」
「そっか、 おやすみぃ」
隆臣は陽翔の父が大きく持ち上げた寝袋の中に、またゴソゴソと潜り込んだ。
「もっかい見れるかなぁ?」
一生懸命目をつぶって寝ようとしたが、なかなか寝付けなかった。
すぐ隣で陽翔とニャーにゃの寝息が聞こえる。
「パーパ、めっ😡しゅるよ~」
隆臣はそう小さく呟いてニャーにゃを抱き、陽翔にひっついて、その心地よい温もりでいつしか眠りについた。
つづく
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2020.03.05 05:50
2020.03.05 05:36