『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 スピンオフ(初めてのチュー④)
「パーパ」
「ん、どうしたの?」
「あしょびたい」
「ここ病院だから…あ💦言っちゃった‼️」
「あしょべないの?」
「ほら、周りの子供達見てごらん。絵本読んだりして大人しく待ってるでしょ」
「しょーね」
うちは古い病院だから、小児科っていってもキッズルームとか、子供達が遊べるスペースはない。
都心はちっちゃな耳鼻科でも、そんなフリースペースがあるんだとか。
「じゃあね、お歌歌ってぇ!」
「え!?皆さんに迷惑かかっちゃうよ💦」
「あの…」
橘さんが窓口から声を掛けた。
「大きなお声でなければ大丈夫ですよ」
そういえば奥に座ってる女の子もアナ雪を口ずさんでる。
「ありがとうございます」
お父さんは恐縮した様にまたぺこりと頭を下げた。
タイミング良く看護師さんが、問診票と体温計を受け取りに来た。
「お熱はないですね。もうしばらくお待ちくださいね」
「はい」
「じゃあたっくん、おいで」
「あい✋」
お父さんが坊やを後ろ向きに抱っこした。
「お歌どれがいいの?」
「しゃん代目のねぇ」
「たったったがいい✋」
つづく
6コメント
2019.11.29 03:24
2019.11.29 02:29
2019.11.29 02:15