『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(最愛34)
「おいちゃーん!!パンマンひとちゅくらしゃーい✋」
「ジャムおじさんは”おいちゃん”なんだね」
隆臣と手を繋いで隆二が笑っている。
「たっくん、ジャムおじさんって言ってごらん」
「おいちゃんでしょ?」
「はい!おいちゃんでいいですよ」
「すみません💦」
隆二はパンを売ってるジャムおじさんにぺこっと頭を下げた。
臣と理愛は少し離れた所で並んで立っている。
「ジャムおじさんも隆臣にかかったら、まるで寅さん扱いだな」
「そういえば…」
「ん?」
「あの女性(ひと)のこと、"おばしゃん"って呼んでました」
「隆臣が!?珍しいね」
「ばーば以外はほとんどおねーしゃんって呼ぶのに…」
「私も後から考えて、変だなって思って」
「どういう基準なんだろね?興味があるから後で隆臣本人に聞いてみるか」
「おいちゃん!!お仕事頑張ってくらしゃーい」
「はい!ありがとね、坊や」
「どういたまして」
「どういたしましてって言ってます」
隆二のフォローに、ジャムおじさんが笑顔を返した。
「パーパ、おっきなパンマンおとーしゃんに見せていい?」
「すぐに食べないの?じゃあ見せといで」
「あい✋」
とととと…と、隆臣があんパンを持って臣達がいる所へ行くのを見届けてから、隆二が声を掛けた。
「臣~ぃ!!理愛ちゃ~ん!あんパンいる?」
「いや、俺はいい」
「私も大丈夫です」
「あ、そう?みんな食べないの?」
「じゃあ、ジャムおじさん!俺の分だけあと一つください」
「はい!ありがとうございます」
つづく
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2019.08.24 05:57
2019.08.24 05:12