三代目❤夢小説 『NAOTO編124』
その日を境にまりあから頻繁にLINEが入るようになった。
『直ちゃん、火傷しちゃった』
『直ちゃん、足の指ぶつけた』
『直ちゃん、撮影まだ終わらないの?』
『いつ帰るの?』
同棲を始めたばかりの恋人同士なら、相手に構って欲しいがために、そんな風に甘える事もあるだろうと、直人はそれほど気に止めなかった。
それよりも自分を必要としてくれるまりあが、愛しくて堪らなかった。
早く帰ってきて。
一人にしないで。
直人だけに向けられたワガママなら、全て許せた。
ある日の事だった。
レギュラー出演しているバラエティー番組の収録後に、共演者達と食事会があった。
ロケの打ち合わせも兼ねての食事会だったので、断ることが出来なかった。
自宅に帰るとすぐに、まりあが詰め寄ってきた。
「直ちゃん、これなに?」
「え?どしたの怒った顔して…ああ!これ?」
まりあが掲げたスマホの画面に、共演者とツーショットで写した画像が見えた。
「今日の食事会で撮ったんだ。早速POSTしたんだな」
「さすがフォロワー数500万人越えのママタレだね!やることが早い…」
「直ちゃん、こんなこと…」
「え?」
「いくら仲良しだからって、旦那さんがいる人とこんなこと…」
「二度としないで」
つづく
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2019.08.07 14:32
2019.08.07 14:31
2019.08.07 13:30