三代目❤夢小説 『NAOTO編121』
直人はタオルを腰に巻いて、更衣室に置いてあるショルダーバッグからiPhoneを取り出した。
「まりあからだ」
直己もシャワーブースを出て直人の隣にやって来た。
「なんだって?」
「家で転んだって…」
「ケガしたのか?」
「わからない。ベッドで休んでるから、すぐに帰ってきて欲しいって」
「今からじゃ無理だろ」
「えっと、最終の飛行機間に合うかも…」
直人は急ぎネットで調べて、中部国際空港発羽田行きの座席を取った。
洗いざらしの髪のまま直己と別れて、ドームの通用口へと走る。
通路の途中で、健二郎と隆臣に遭遇した。
「あ❗なおたんら♪」
「直人さん、どうしたんすか?そんなに急いで」
「ちょっと野暮用でね、今夜の最終便で東京に帰ることになってさ」
「また急ですね。親族ですか?」
「うん、いずれ親族になる予定…じゃあタクシー待たせてあるから行くね!」
また走り出した直人に、隆臣が声をかけた。
「なおたーん!!まりあとまたあしょぶのよ!」
「うん、わかった❗帰ったら伝えておくね」
「直人さん、気をつけて!」
直人の姿が見えなくなってから、健二郎がポツンと呟いた。
「噂の彼女になんかあったのかな?」
「健ちゃん鬼ごっこしゅるよ~!」
「あ❗待って待って💦たっくんそっち行ったらアカンて!」
「きゃあ‼️隆臣くんよ❗」
「隆臣くん、こんばんは❗」
「あー❗健二郎くんもいる‼️」
通路の向こうから黄色い悲鳴が聞こえてきた。
「ありゃ~!見つかったな💦たっくん」
「健ちゃんのお友達のおねーしゃん?」
「いや、あれは臣ちゃんのファンやろ」
「おとーしゃんの?」
「うん、ファンミ帰りやろな」
隆臣がファンに向かって手を振った。
「きゃあ💦可愛い❤️」
「ほいじゃ、ちょっとファンサービスしに行こか?たっくん」
「いーよ」
健二郎はふと胸騒ぎがして、直人が去った通路側を見た。
「慌ててる直人さん、久しぶりに見たな」
つづく
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2019.08.02 11:19
2019.08.02 10:56
2019.08.02 01:54