『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(岩田家と外食③)
「乃愛のそれなぁに?」
「これなんだっけ?パパたん」
「ん?お子さまディナーだよ」
「だって!」
「しょうなの?」
「たぁくんの遅いね。何にしたの?」
「ハンバーグとエビふりゃいよ」
「パパたんもママのもきてるのにね」
「パパたん、お腹がグーグーいってるよ!もう食べていいでしょ?」
「乃愛、隆臣くんのがきてから一緒に食べようね」
「いいのよ、みんな食べてくらしゃーい」
ぐぅぅ~…
隆臣の腹が大きな音をたてた。
「もうらめら…お腹しゅいた」
剛典が店員を呼ぼうとするより先に、隆臣が片手を高く上げて、大きな声を出した。
「お兄しゃーん!たぁくんのまーら?」
「すぐにお持ちしますので、もうしばらくお待ち下さい💦」
「はぁーい…」
「もう食べちゃお」
乃愛が小さくカットされたステーキを、パクっと頬張った。
「あ!乃愛、食べちゃった💦」
「乃愛のパーパもあーちゃんも食べていーよ」
「じゃあ冷めないうちに頂こっか?理愛」
「はい」
「隆臣くん、お先に」
「どーじょ」
剛典が一口食べると、目の前でそれをガン見している隆臣がゴクンと唾を飲んだ。
隆臣は諦めたように更にふんぞり返り、一人でボヤキ始めた。
「エビしゃん、ちゅかまらないのかなぁ?」
「健ちゃんだったら、しゅぐよね」
健二郎ならすぐに捕まえる。
そう解釈した剛典が吹き出しそうになっている。
「たぁくん、何て言ったの?イミわかんなぁい」
「いいから、乃愛はゆっくり食べなさい💦」
「あ❗たぁくんのキター!」
店員がじゅうじゅうと音をたてて湯気が上がっているプレートを運んできた。
「お待たせしました!ハンバーグとエビフライです」
「鉄板が熱くなってますので、お気をつけ下さい」
隆臣の目の前に置かれた。
「えー❗乃愛のパーパ、なんか変よ💦」
「ん?どうしたの?ハンバーグとエビフライだよ」
「ハンバーグの上におっきなパイナポーがいるよ💦」
つづく
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2019.06.27 09:06
2019.06.27 08:58
2019.06.27 08:41