『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(楽屋裏⑱)
「理愛、話って?」
ジタバタしていた隆二も臣の腕の中で大人しくなった。
「お二人さえよろしければ…」
「今夜から三日間、隆臣くんをお預かりしたいのですが」
「急にどうしたの?」
隆二が目を丸くして尋ねた。
「今日はがんちゃんの実家に行く予定じゃ?」
「実は…」
「3日後に、私の母星から定期船が来る予定です」
「定期船?」
「私の健康診断も兼ねて、医療スタッフが数名やって来ます」
「まさか、隆臣も検査対象になるとか?」
「いえ、隆臣くんではなく」
「もう一度“採取”が可能であれば…」
「第2子も望めるかと」
「第2子って…」
「たっくんの“きょうだい”ってこと?」
「ええ」
「最良の“採取”のためには…」
「お二人だけの密な時間を過ごして頂きたいのですが」
臣と隆二は互いに見つめ合っている。
「二人だけの…」
「時間?」
「たっくんに“きょうだい”⁉︎」
つづく
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2019.06.17 11:29
2019.06.17 10:28
2019.06.17 10:18